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Final Fantasy IX〜Another Side〜

〜第5章〜

洞窟の前まで来てみると、さすがに危険を感じてきた。

明らかにただの洞窟ではない。

ここから放たれている殺気もそうだが、

なにか生きている心地がしなくなるような雰囲気だ。

この近くにあまり魔物が出なかったのは、これが原因かもしれない。

しかし、何かの入口のようにも見える。

入口の近くに大きな岩が何個か転がっていたのを見てゼノは、

地震かなにかで偶然開いた入口だろうと言っていた。

だけど最近、地震なんかあったっか?

それに岩の砕け方が不自然に思える。

松明に火をつけ、四人は洞窟の中へと入っていった。

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どれだけ歩いただろうか。

思った通り足場は悪く歩きにくかった。

コウモリが飛んでいるだけで、魔物の気配はなかった。

が、どこまでも続くこの洞窟に対しての不安は充分あった。

「ガシャン」

何か踏んだらしい。足元を照らしてみる。

そこにあったのは、鎧を着た・・・骸骨であった。4体あった。

「やだっ」

ミオが思わず声をあげる。

「途中で息絶えた冒険者だろう」

ゼノが答える。

(・・・ん?それって、自分達もそうなるってことか?

それはすごくマズイことではないのか?)

レオンが思ったことを話そうとする前にスーラが何かを見つけたらしい。

「なんか、こっちにドアがあるよ。」

駆け寄ってみる。

確かに木でできたドアがそこにはあった。

よく見たらレオンの背丈の3倍はあろうかという大きさのドアだった。

ゼノと二人でこじ開けてみる。長い間放置されたせいか、

ドアはもろく意外と簡単に開いてしまった。

ドアが完全に開いた。



全員が目の前の光景を見て息を呑む。

そこは広い空間になっていて、壁には青白く光った物体があった。

松明がいらないくらい明るかった。

広いホール、壁の模様などからして、教会のようであった。

でも、何故こんなところに協会が・・・。

「こりゃ、たまげたな。こんなところにこんなものがあるなんて。」

ゼノが驚きの声をあげた。

「でもなんでこんなところに、こんなものがあるんですかね。」

レオンが聞き返す。

「・・・これのことか。」

「えっ?」

小さなゼノの呟きを近くにいたミオは聞き逃さなかった。

「これのことって・・・?ゼノさん?」

「あぁ、これは・・・」

ゼノが言い終わらないうちにスーラが何かに気付いた。

「しっ!誰か来る」

皆、静かになった。

確かに何かが近づいてくる。

コツン、コツンと音を立てたその何かは明らかにこちらに向かってきていた。

皆が音のするほうに神経を集中させる。

・・・。

と、音が止んだと思った瞬間。

壁の一部が大きな音と埃を立てて崩れた。

土煙が盛大にあがる。

そして、崩れた壁をまたぐようにしてその音の正体達が現れた。


「スケルトン・・・」


ゼノが呟いた。

レオンは初めてだった。

その、得体の知れない生物を見るのが。

生物とはもう言えないだろう。

彼等は骸骨なのだ。何故、動けるのかすらわからない。

「アンデットはやっかいだぞ。」

そう言い残すと、ゼノは前進していった。

スケルトンたちは、カチカチと骨を鳴らしながら、

ゆっくり近づいてくる。

スーラがゆっくりとスケルトンたちから円を描くように移動していった。

彼女は戦いになると冷静な判断が取れるようになる。

しかし、これはこれで頼もしいものだ。

そして、ミオは・・・?

・・・??

・・・???

・・・!!!

「ミオ!!」

レオンは初めてその異変に気付いたのだった。

ミオがいないのである。どこを探してもいない。

「どこだ!ミオ!!」

「どうした!」

前にいるゼノがレオンのただならぬ雰囲気に思わず聞き返した。

「大変だ!ミオがいない!」

「なんだって!」

ゼノとスケルトンの距離はすでにギリギリのところまで近づいていた。

「ちっ・・・。」

舌打ちを一つするとゼノはこう言った。

「レオン!ここは俺らに任せて、ミオを探しに行け!

たぶん奥だ!こっちには入って来たドアしかない!」

「でも!」

レオンは戸惑いを隠せない。

「いいから早く行け!」

少し間を開けて、ゼノがありったけの声をあげて叫んだ。

「ミオを守るのがお前の役目だろうが!

それでも戦士か!

そんなんじゃ、一生後悔することになるぞ!」

レオンは、はっとした。

レオンは今まで、ミオに何をしてあげただろうか。

自分はミオの自分勝手な行動を迷惑がっていたが、

ミオはそんなレオンの心配ばかりしてくれた。

本来は自分がミオの心配をするべきだ。

今だってそうだ。

ミオはピンチに陥っているかもしれない。

彼女は白魔導士だ。彼女を守るのは戦士である自分の役目だ。

・・・ふと、昔の光景が脳裏に浮かんだ。

幼き日のレオンとミオ。

ミオがフォングに追われているのをレオンが助けたことがあった。

泣きじゃくるミオにレオンはこう約束した。





「これからず〜っと、ミオのこと俺が護るから」








レオンの中でなにかが吹っ切れた。







「ありがとうございます!」


「だったら、早く行け!」


ゼノがちょっと照れながら言った。


レオンはゼノとスーラを残し、教会の奥へと走り出した。

第6章

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