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FINAL FANTASY VII

「次のニュースにうつります。一番魔晄炉が破壊された事件で・・・」


今日一番魔晄炉が破壊された。

魔晄炉とは神羅カンパニーが見つけ出した魔晄エネルギーを吸い出す装置のことで、

ミッドガルに8つ神羅カンパニー本社を囲むようにして設置されている。


「また、一番魔晄炉前の駅兵が突如行方不明になった事件で、これはアバランチが関係していると見て調査が進んでおります」


アバランチそれはこのテロ事件の犯行声明を上げたレジスタンスのことだ。

そしてそれは俺達のことだった。

アバランチは星の命の魔晄を吸い取っている神羅に対抗するべく、魔晄炉を一つ破壊した。

だがそれはアバランチにとってはまだ序章に過ぎなく、すべてを破壊するつもりだ。

例えそれが多くの人々を犠牲にしようとも、

これからの未来が築けるならそれでいいと思っている。

それが偽善だと言われてもどうでもよかった。

駅兵を殺してしまうなんてのは、覚悟の上だ。


「でもなぁ・・・駅兵なんていたか?」


最初に口を開いたのはビッグスだ。

そう、確かにビッグスの言うとおりだった。

今日駅兵なんて居なかった。

でも、それがアバランチの仕業だと思われても仕方がない。


「そんな細かいこと気にしてられるかよ」


自慢のマシンガンを磨きながら話しているのは、

バレット。アバランチのリーダーだ。

俺が今ここに居るのも、バレットに雇われたから。

バレットは右腕がマシンガンだ。

昔に事故で右腕を無くしたらしい。


「俺らはそんな事してないっての。拉致るぐらいなら殺ってるって」
「まぁまぁそんな恐ろしいことをさらっと言わないでよ」
「でもビックスの言ってることは間違ってないわ」


ウェッジとジェシーはメンバーの一員。

ウェッジはまるまると太っているが、見た目とは裏腹に足がとても速い。

ジェシーは元神羅セキュリティプログラム設計部だったため、

神羅のプログラムには詳しい。


「ところでクラウド、今日戦ったやつらの中にソルジャーはいたのか?」
「・・・いなかった」


クラウド。そう、俺のことだ。

俺は元神羅カンパニーソルジャー1st(ファーストクラス)。

何でも屋。本当に何でもやる。

だから、今回の仕事もその何でもの中に入る。

神羅を辞めてから、ずっとそうやってきた。

どんな仕事でもやって、生計を立ててきた。

そして仕事が終わると、また独りになる。

別に馴れ合いたいわけじゃない。

独りになることが好きでもない。

つまりそうする意味が無いと思う。

どうせ、仕事が終わったらすることが無くなる。

次の仕事を探すだけだ。


「もし、いたんならあんたたちはみんな死んでたよ」
「おいおいなんだ、偉そうにしやがって」


バレットは俺の目の前に仁王立ちになった。


「・・・」
「・・・っ!元ソルジャーだかなんだかしらねぇけどよっ!ここ・・」
「なんか文句あるのか?仕事は終わったんだ。早く報酬をくれないか?」


あくまでも冷静に俺は答えた。

・・・間違ってはいない筈だ。

もしソルジャーがあの場にいたなら、本当に命が危なかった。

いくら俺でも数十人のソルジャーにまとめてこられたらどうしようもない。


「ちっ!今ジェシーが計算してんだ少し待ちやがれ!」


バレットはそう言うと椅子にどっと座り込んだ。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

しばらくして、上から二人の女の声が聞こえてきた。

ティファとマリンだった。

「上から」というのは、もともとここは「セブンスヘブン」という、スナックだ。

アバランチのアジトは隠し通路を通って地下にある。

ティファは俺の幼馴染。

偶然にもこの仕事で再び出会えた。

俺達の故郷はニブルヘイムで・・・いや、やめておこう。

この記憶は思い出したくない。

マリンはバレットの一人娘。

母親は例の事故で失ったらしい。

とりあえず俺達は二人のもとへと上へ行く。


「父ちゃん!」
「帰ったぞ〜マリン」


マリンはバレットに抱きつき、そのまま肩車をしてもらっていた。


「おかえりクラウド。怪我は無い?」
「ああ」
「バレットと喧嘩しなかった?・・・・・・したでしょ?」
「・・・」


ティファはまるで見透かしたように話しかけてくる。

流石は幼馴染、といったところか。

でも実際は幼少時代のことなんてほとんど覚えていない。

もちろんティファとの事もだ。


「あれ?どうしたのこの花?」


ティファは花瓶に飾られている花を指差して言った。


「ああ、あれはたまたま花売りがいたからな。店にいいだろ?」
「ミッドガルに花なんて珍しいわね」
「ああ、そうだな」


俺は近くにあった椅子に座る。

するとバレットが隣に座った。


「ほらよ、これが報酬だ」


手渡されたのは1500G(ギル)。


「命を懸けたのに、たったのこれだけか?」
「なんか文句あるのか?これが仕事の報酬だ。無理に貰わなくたっていいぜ?」
「・・・俺はもう寝る。明日はまた仕事を探さなければならないからな」
「ふん。好きにしろ」


俺は報酬をバレットの手から奪うように受け取ると地下への隠し通路に向かった。


「・・・クラウド!」
「・・・」


ティファの声が聞こえたが構わず地下へと歩いた。

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