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FINAL FANTASY VII
僕は誰だろう
僕は僕で良いんだよね
でも僕が僕であることが信じられない
本当に僕は僕なの?
僕は僕しか信じない
僕が僕であることは僕しか知らない
だから
僕は僕なんだ
<序章>
結局星は救われちゃってさぁ。
とにかくよかったよかった。
マテリアもあたしの物になったんだし、これでウータイも安泰っと。
でも、大変な道のりだったねぇ・・・うん。
始まりが終わりで、生が死で。
命は始まって、消えて、また始まって。
星も命そのものだったんだなーと思うよ。
最後には命に救われちゃったしねー。
でもいつかはあたしもその命になっちゃうんだよねー。
そう思うとそういうのもいいかなって思っちゃう。
あーでもそういうこと言ってるとみんなに怒られちゃうなー。
みんな元気にしてるかなー。
また逢いたいねぇ・・・。
あいつ、今はデリバリーサービスとかやっちゃってるみたいだし。
携帯にも出てくれないしさぁ・・・。
まぁいいんだけどね。でも出てくれないのはちぃとへこむなぁ―・・・。
でもまぁ、あいつはそんな奴だしね。うん。
あたしはあたしで命になるまで気楽に生きていくよー。
・・・2年前。
見えない空の下、人々は暮らしていた。肌寒い風が吹く。
そこは日の光も当たらぬ機械仕掛けの町。
闇の中に光がぽつぽつ灯って、それが唯一の光だ。
かつてここの人々は太陽の光を求めていた。
だが今はそんなことも無い。
闇が普通。便利が普通。この生活が普通。
そんな風に思い始めていた。
神羅カンパニー。世界の中心とも言える存在。
この世界の便利を求め魔晄というエネルギーを発見した企業。
魔晄は今の人々の生活には無くてはならない物となっていた。
全ての生活は魔晄によって成り立っていた。
が、魔晄なんていうのは仮の姿。
ライフストリ-ム。星の命。全ての始まりと終わり。
それが魔晄。それが魔晄の正体であり真実だ。
魔晄が減れば星は寿命が縮まる。当然のことだった。
もちろん、星が死んでしまうと考えた輩が居た。
反神羅組織レジスタント・アバランチ。
彼等は神羅と戦っていた。
全ての元凶である神羅カンパニー。
それに対抗すべく立ち上げられた組織であった。
そして今宵。
「俺ミッドガルに行ってソルジャーになるよ。あの英雄セフィロスのようなソルジャーに・・・。」
そう言って村を飛び出した少年がいる。
彼もまたこの日の当たらない町の住人となっていた。
今はもう青年となっているだろう。
手には体をはるかにしのぐ大きさの斬馬刀が握り締められていて、
彼はそれをいとも簡単に片手で振り回すことができた。
バスターソード、それがその名前だった。
体に魔晄を浴びて肉体強化された人間、ソルジャー。
目はソルジャー特有の青色の目をしていた・・・・・・。
これはそのソルジャーと仲間達の物語・・・。
暗闇の中一つの光があたりを照らしている。
冷たい風が吹いた・・・。
兵士はぶるっと身を震わせる。
刹那、あたりを照らしていた唯一の光が途切れた。
「ひっ・・・」
たった一つしかない電灯は光を取り戻さない。
今にも呑まれてしまいそうな闇に兵士は恐怖を覚えた。
闇の中に取り残された兵士が一人ぽつんと立っている。
いつもは気にしない事だが、今だけは空が恋しくなった。
空は『プレート』とよばれる仕切りによって遮られていた。
太陽の光も、月の光も見ることができない。
それがミッドガルだった。
しかしいくら待ってもまだ電灯は光を取り戻さない。
―しん。
兵士の五感はただただ静けさの増す闇のみを感じとっていた。
空気はますます冷たくなっているようにも感じられた。
自分の息の音しか聞こえない。
視界は悪い。
それでもそんな思いももうすぐ終わる。
列車が来れば、終電が来ればもう終わるのだ。
次の列車が終電だった。
(あと3分)
兵士は、線路の向こうの闇からはやく光が現れないかと、落ち着きが無かった。
(あと2分)
時間が近くになるにつれ時計を見る回数が多くなった。
(あといっ・・・)
カツン・・・。
「・・・!」
足音だろうか。改札口のほうから音が聞こえた。
カツン・・・。
いや、乗客だ。
兵士はそう思い込んだ。
大丈夫、何も出るわけが無い。
魔物が出たって、俺にはライフルがあるのだ。
その時は冷静に対処すればいい。
そもそもここはミッドガルだぞ?
魔物なんか出るわけ無いじゃないか。
カツン・・・。
カツン・・・。
カツン・・・。
―しん。
突然足音が止まった。
また静寂が走る。
その時兵士は思い出してしまった。
次来る列車は終電で、
も う こ の 駅 か ら は 列 車 は 出 て い な い と い う こ と を 。
カツン・・・。
カツン・・・。
見なければならなかった。
それが何者なのか。
自分のみを守るために見なければならなかった。
が、兵士は振り返ることができなかった。
足音はどんどん大きくなり、そしてすぐ後ろで止まった。
ドクン・・・。
心臓が大きく脈打ちをする。
逃げ出したかった。
命の危険を感じた。
そして兵士はようやく自分を取り戻したのか、走り出そうとした。
ドン。
そのとき、突然空気が変わった。
とても重く、今までとはあきらかに違った。
体が硬直して動かない。
闇が迫ってくる。
もう逃げられない。
どうすることもできない。
兵士がそうあきらめた瞬間、
彼 は 本 当 の 闇 に 包 ま れ た 。
終電の列車がやって来た。
列車は一つの光に、いつの間にか元に戻っている光に向かって走ってきていた。
「そろそろだな・・・」
列車に乗っている青年が言った。
誰も知らない一言。
それを兵士は確かに聞いた。
「・・・時は満ちた・・・」
1章
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