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第三話

第三話
ファイナルファンタジー11外伝
本編
「ミステリー!?盗まれた名声と盗まれた自由」


料亭にのテーブルにステーキが置かれている・・・

それも三人前・・・・・・

「いやぁ〜悪いね。いい物ご馳走になって。」

二人だけのはずだったんだが・・・・

私の知らない間に二人を先に呼びつけてたみたい・・・・リンクシェルで・・・・・・

「ほんと、おいしいですね。このお肉。」

ショーテルはほっぺをおさえながら嬉しそうに口をモゴモゴさせている。

「いい肉使ってるね。うんうん。旨いよこれ。」

おいおいロッド?タルタルのくせに、並みの量を食べる気か?・・・少し残せ・・・

「レイピア?君は食べないのかい?」

セイバーが私に語りかける。

「私はもう朝食食べたからいらない。」

というのは嘘である。・・・・

私の財布の中身では精一杯だった。残り1万ギル&小銭にセイバーが換金したアイテムでも足らなかった・・・

だってこの宿でいっちばん高い肉なんだもん・・・しくしく。

「それより自画像持ってきたけど、見る?」

セイバーが、自分のサックの中をゴソゴソとあさり始める。

それを私は、食事の後で良いと一旦断った・・・怖かったのだ。

別人ならそれで良し。だが、ジュノを救った本人が親父だったら・・・・・・

あ〜考えたくも無い。今はやめとこう。

私はもやもやしている頭を軽くこずき、さっき競売場で落とした、

数冊の魔法書に目を通す。

そしてテーブルにおいている、アルミケースから一本タバコのような物を、

取り出しマッチに火をつけ一服する。

「おいおい、いい子うめなくなるぜ?」

セイバーのひと言にロッドもショーテルも賛同している。

「ああ、これのこと?タバコじゃないよ。」

そう言って、一本取り出しセイバーに火をつけ吸ってみろと渡す。

セイバーは私が渡したそれを、吹かし目を丸くする。

「これ、エーテルか?」

その言葉に二人も驚く。

葉っぱにエーテルをしみ込ませ乾燥させた物を紙に巻いた、私のオリジナルアイテムである。

原液程の効果は無いが、ある程度魔法で消費した精神力を、正常まで戻すことは出来る。

エーテルは小さなガラスの小瓶に入っているのだが、冒険中のアクシデントで割れてしまうことが良くある。

おまけにこれがなかなかの高額な代物なのだ。

おそらくエーテル3個で今彼らが食べているステーキに、追加で一人前頼んでもでお釣りがくる位高い。

てなわけで携帯用として常に持ち歩いている。

「これ、俺にも作ってくんない?」

くわえた物をちょいちょい指差しながら。

「良いわよ、エーテル持ってくるなら、作ってあげるよ。」

私は吸い終えたそれを灰皿でもみ消す。

彼は魔法も使うのかな首を傾げていた私に気づいてか、

「おれ、白魔法をちょいとかじっててね。」

なるほど納得・・・・・

「サポートジョブね。」

サポートジョブ・・・

冒険者の中には複数のジョブ(職業)を学びそれをサポート

にしている人がいる。

「そういうこと。」

そういうと彼も、くわえていた物をもみ消す

「いや〜こりゃいいわ。頭がすっきりしたよ。」

そして彼はこれで、商売が成り立つのではないか?というようなことを言ってきた。

当然この私が、気づかないはずがない。一度バザーで叩き売りをやったことがあるが・・・・・

結果、道具屋さんに止めてくれと泣いて頼まれてしまった・・・・・

エーテルその物の売れ行きが落ちたのだ。かわいそうだから売るの止めたけど・・・・・

「ごちそうさまでしたぁ。」

ショーテルはハンカチで口を拭き拭きにっこりと・・・・・

さぞかしおいしかった事だろう・・・・・・・

「うぅっ苦しい〜もうおなか一杯。」

げっロッドのやつみんな平らげてるよ・・・ちょっと残してほしかったな・・・・

「じゃあ本題に入りますかね。」

そう言うと一枚の自画像をサックから取り出す。

ごくっ果たして親父なんだろうか?・・・・・・・

それとも別人か?・・・・・

セイバー・チェイルメイン・・・・・・

罪人か英雄か今はっきりする。・・・・・

私は、セイバーから自画像を受け取り、確認する事にする。

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数分後私は既に料理を片付けられ食後のコーヒーを置かれたテーブルに

うなだれていた。

写真の自画像は・・・・・・・

紛れもない親父の顔。

三人はみな嬉しそうにはしゃぎながら、良かったを連呼している・・・

そりゃ、良かったことにこしたことはない。罪人じゃなかったのだから。

しかし、今の私にはそれ以上に、怒りと悔しさが上回っていた。

私が見るのを少しためらい、後回しにした訳。

誰かに騙された・・・・・・

私はテーブルを思いっきりたたきつけていた。何度も何度も・・・・

その行動に三人いや宿にいる人たちが何事?のように見つめている。

「私、騙されてた。8年間もずっと。」

悔し涙が溢れだしてきた。

「一体どういうことだ?」

ハンカチを私に渡しながらセイバーが理由を聞いてきた。

村の我が家に届いたのは、処刑されたという報告書。

じゃあ何のために?誰がそんな偽の報告書を送ってきたのか?

国直属の警備団、自衛官などが殉職し、その人が妻子ある身柄だったとしたら・・・・・

当然その妻、子は生活保護が受けられるはずである。

ならたとえ只のワーパーだった人でも、一国の危機を救って倒れ、

その人物が妻子ある身、村の再建をしていると知ったら国はどうする?見殺しか?

「そりゃ、村の再建資金や、手伝い位してくれるわな当然」

セイバーのひと言に、私はテーブルをバンと人たたきして、

「誰かに持っていかれた。親父の名声も、私たちの自由も。」

誰が好き好んでこんな危険な職業選ぶものか。

私は他に手段がなかったから、今の職業をやってるだけだ。

本当だったら今頃、かっこいい彼氏でも見つけて、綺麗な草原でお弁当広げて、

素敵な恋愛なんぞをしていたかもしれない。

「ジュノ来るか?真相確かめようぜ。」

セイバーの誘いに私は、

「有難う、でもその前に一度村に帰って確かめるわ。」

万が一のために保管してあるのだ。報告書が。

それを、持ってジュノのカムラナート大公に会って詳しいことを聞き出そうと考える。

「で村は何処にあるんですか?」

ショーテルの問いに私はコンシュタッド高原に村があることを伝える。

「割と近いじゃん、チョコボならすぐに着きそうだよ?」

ロッドが椅子の上に立ちながら私を見つめている。

「そうだな、一緒に行こうか?みんなで。」

セイバーのひと言に何でそこまでしてしてくれるの?と私は問う。

「こいつ助けてくれたの誰でしたっけ?」

セイバーはロッドの頭をポンポンっと叩く。

ロッドは照れくさそうに鼻をこしこしと擦っている。

えっそれだけの理由で?

更にセイバーは

「それに俺、曲がった奴が嫌いな性質でね。」

そして私の頭もポンと叩き、

「こーんな可愛いお嬢さんを、不幸な目にあわせてるなんて、お兄さん許さないぞっと。」

ポンポン叩かれながら私はまた泣き出してしまった。

「さて、泣いてる暇があるならさっさと出発しようぜ?」

私を覗き込みにっこりと優しく微笑むセイバーに私はちょっと照れくさくなり、

ごしごし涙を拭い、ほっぺを数回両手でパンパンと叩く。

「うん、行きましょう。絶対に騙した奴とっ捕まえてやる。」

私は右手を強く握り締める。

「じゃあこいつを君に渡しておこう。」

そういうとひとつのリンクシェルを私にくれた。

見てみると青と白のスプライトの綺麗なパールがついている。

「こいつらもおんなじ物付けてるんだぜ。」

二人をクイクイと親指でさしながら。

「これで君は俺たちの仲間だ。」

そして右手を差し出すセイバー。

ロッドもショーテルもその差し出された右手に手を重ねていく。

そして私もゆっくりとそっと手を重ねていく

「これでパーティの成立だな。」

そういうと彼は、私のアルミケースからひとつエーテルタバコをくわえ火をつけ煙をふかし、こう言った。

「宜しくな。」

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私は商業区門ので口で一人、彼らが来るのを待っていた。

コンシュタッド高原。私の村に向かう為に・・・・

春には色とりどりの花を咲かせ、夏にはあたり一面が鮮やかな

緑色にそまり、秋にはおいしい果実を実らせ、冬が来ると、

あたり一面が銀世界になる。

と、ここまで書くと、まぁなんて良いところなんでしょ。

そんなところに住んで、癒されてみたい。

なんて思うだろうが、実際はそんな甘い物ではない。

毎日、冒険者がぞろぞろと蟻の行列。

おまけに、あたり一面モンスターだらけ・・・・・・・

こんなところに住んでいる物好きは、おそらく私たち位だろう。

私は腰を下ろし東の方角を眺める。

数分後2羽のチョコボが、やって来た。

乗っているのはショーテルとセイバーの二人。

「あれロッドはどうしたの?」

私の質問にショーテルの背中が答える。

「ここだよ。」

なんとロッドはショーテルの背中に帯で縛り付けられている。

しかも後ろ向きで・・・

「こうしておくと後方気にしなくていいんですよ。」

ショーテルの言葉に私は納得した。

なるほどね、でもそれだと酔ったりしないのか?

「さて、お前さんものりな。」

セイバーは手綱を引きチョコボをしゃがませる。

そして私は、チョコボに飛び乗りセイバーの背中にしがみつく。

「鎧つけてなきゃ最高なのになぁ。」

セイバーはため息ひとつついた。

確かにゴツゴツと鎧が当たる。

つけてなければ背中の温もりも感じられるだろう。

私は、ここまで良くしてくれている彼に

少し、好意を抱いていた。

ちょこっと顔が熱くなってきた。

それに察したかセイバーはひと言。

「ひょっとして惚れたりした。」

私はぷいっと無言で横に視線をそむけた。

くすくす笑ってるショーテルとロッド・・・

うぅ〜恥ずかしい・・・・

セイバーは軽く笑いながらチョコボの腹に軽く踵を当てる。

立ち上がるチョコボ。

「じゃいきますよ。お嬢さん。」

そう言うと手綱をしならせチョコボを走らせた。

地面が・・・人が・・・・モンスターが・・・景色が・・・・

飛ぶように視線から消えてゆく・・・・

鼓膜からは風の音が駆け抜けてゆく・・・・・・

「速い、すっご〜い」

私の感激の声を上げる。

「だろ〜。これならすぐ着くよ。」

前方を駆けるチョコボから縛られたロッドが、手を振りながら答える。

「飛ばすからしっかりつかまっててくれよ。」

セイバーのひと言に私は彼の背中にしっかりと体をくっつける。

手綱がまたしなる。

どんどん加速していく。

もう景色が分からないほどの速さになっている。

聞こえてくるのは風の音だけになってしまっていた。

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もう半日は走ってきたのだろうか・・・・・

一度休憩をはさみまた出発をする私たち三人。

休憩をしたのは、ロッドがチョコボ酔いしたからである。

ちゅーか普通するだろ?その乗り方だと・・・・・・・

私は何故普通に乗らないのかと一度尋ねたのだが。

その理由はロッドを前に乗っけると、ずっとしゃべりっぱなしで

五月蝿いらしいのだ。おまけに胸まで触る始末・・・すけべなのか。

吐くものもないくらい吐いたらしいので取りあえず出発となったのだが・・

並みのステーキ食うからだろ?タルタル用のセットもあったのに・・・

せっかく奮発して食べさせた最高の肉・・・・・しくしく

「もうすぐだよ。」

私は村がある方角を指差した。

ポツポツと並ぶ風車小屋。

ここいらが、私たちの村である。

数分後村に到着しチョコボから降り大声で村人を呼んだ。

私の声が辺りに響き渡る。

そして、ひょこひょことでて来る村の住人。

その数私を含め30人。小さなむらなのだ。

私たち三人はチョコボから降りることにした。

するとチョコボは、一鳴きしバストゥークの我が家へと帰っていった。

「おぉ、お譲かえってきたのか?」

一人の男性が、私に近づいてきた。

「お帰り、レイピア。」

40半ばの女性が私に話しかけてくる。

「ただいま、叔母様。」

そういうと私は彼女に抱きついた。

「あんな大金どうしたんだい?」

私は、頭を撫でてくれているおば様に、今までの経緯を話した。

その夜・・・・・・・

盛大な料理が並ぶ・・・羊の丸焼きに、ワインそして私たち。

相変わらず、青い顔してるロッド・・・・まだ醒めてないのか?

「しかし、今まで騙されてたなんて。」

皆が口をそろえて同じ事を繰り返し・・・・

「じゃあ、これは貴方に渡しておくわね。」

叔母様はれいの報告書を私に渡してくれた。

「そんじゃ俺は一足先にジュノにかえるわ。」

報告書をひょいと取り上げ・・・

「なんか分かったら連絡する。リンクシェルは常時身につけて置くようにしてくれ。」

胡坐を組んでいた彼はすくりと立ち上がり、身支度をととのえ始めた。

村人たちは彼に声援を送っている。

「そんじゃいってくるわ。」

彼は一枚の紙を体に貼り付け両手で印を結ぶ。

すると彼の体は光り輝き光の霧になり天高く飛び去っていった。

デジョン・・・・一瞬で設定している目的地へ運んでくれる黒魔法。

それを誰でも扱えるように一枚の紙に封印した呪符である。ただ一回限りなのだが。

「で私たちはどうします?」

ショーテルはお行儀よくちょこんと座りワインをちびちび飲んでいる。

「取りあえずバストゥークで彼の連絡を待つわ。」

私は、ショーテルにそう言うと、すくっと立ち上がり、

「みんな、ちょっと聞いて。」

村人の視線をこっちに集める。

「この前送ったお金で半年持たせて頂戴。」

そして鞘か剣を抜き眺めながら

「今の今まで騙してた奴とっ捕まえてくるから。」

盛大な拍手が高原に響き渡る。

私は剣を夜空に高々と掲げた。

第四章

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