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えふえふのぺえじ。FF小説投稿紹介部>FF11>FF11外伝第一話
第一話

此処はバストゥークより南へ徒歩で三時間ほど離れたダングルフの涸れ谷
最近此処でアイテム収集をしている一人の冒険者がいた

ファイナルファンジー11外伝
第一話

「ふぅ、これ位にしとこうかな」

私はすわり心地のよさそうな場所を選び腰をおろす。

そしてつい先ほど拾った・・・というよりは奪い取ったともいう

アイテムをサックにつめ込んだ。

クリスタルに素材に薬草金目になるものがごっそり詰まっている

「もう入りきらないや」

私は重い腰を上げ帰宅準備をする。

「っしょっと」

モンスターから奪い取ったアイテム類で犇めき合っている

サックを左腕で担ごうとした瞬間左肩に激痛が奔る

「ったぁ〜ナンダァ?」

痛みは左方のショルダー辺り。私はショルダーを外し痛みのあった部位に触れてみる

「○×□〜」

あまりの痛さに声が出ない。しばらく悶絶した後ようやく落ち着き

左肩を見てみることにする。

「あちゃーこりゃひどいわ」

どうやら最後の一匹との戦闘で相手の太刀を食らったみたいだ。

かなり傷が深く出血もひどい。

「あーもぅやってくれちゃって」

そう言いながら私は負傷していない右手を患部にかざす。

「ケアル」

その言葉を発した瞬間かざした右手が白く輝く。

輝きは徐々に薄れてゆきそれと同時に傷口もふさがってゆく

「よっし完璧ぃ〜」

左腕をぐるぐる廻し様子見をする

「さって帰ろっかな〜」

サックを担ぎ帰ることにする。が何か忘れているような気がしてならない。

「あっ忘れるとこだった」

私は先ほど外したショルダーに気がつき拾おうとした。

が私はショルダーを見て目が点になってしまった。見事に割れている・・・

最悪である。昨日修理から戻ったバッカリの私のショルダー・・・しかも修理不能なまでに派手に割れて・・・

「もしかして今日稼いだアイテムでチャラってかぁ?」

腹いせに割れたショルダーを蹴っ飛ばした。

「これじゃ仕送り出来ないジャンよぉ〜あーんゴブリンの馬鹿ぁ〜」

その場にしゃがみ込み絶叫、しかし帰ってくるのは山びこだけ。

「虚しい帰ろう・・」

小声で呟き谷を出ることにした。

谷を出ると広い荒野が広がっている。日没にまだ程遠いのかポツポツと冒険者の姿も見える。

派手に戦っている者・休息している者・はたまたモンスターに追いかけられてる者・・・

もう少し稼げたかもしれない・・・しかしショルダーが無い今は無謀な事。おまけにサックは荷物でパンパン

そう思いながらぽてぽて歩いていた

右前方をダチョウほどはある大きい鳥が人を乗せ走っている。チョコボだ。

「いいなぁ〜あれ」

羨ましげに見つつ、いつも必ず休息をとっている場所までたどり着く。

一息ついたがそろそろ歩くのにも疲れてきた。

サックも荷物が多くて重くてかなわない。

「近道して帰ろっと」

普段は急いでいるときしか通らない道がある。30分位は短縮できる。

が少々厄介なのだ。あるモンスターの縄張りを横切る事になるからだ。

しかしこの行動で後の冒険生活がガラリと変わる事など今の私には

到底予測出来なかった。



抜き足・差し足・忍び足・・・

息を潜めて慎重に進む。

ようやく近道も残り半分・・・

モンスターウェルサイドポイントに差し掛かる。

私たち冒険者はモンスターの群れる場所をこう呼んでいる。

「さて今日はだいじょうぶかな」

岩場の影からポイントを覗くとモンスターが4匹群がっている・・・クゥダフだ。

「あちゃ〜」

こいつらは私達同等の知恵を持ち、魔法もある程度だが使う者もいる。

4匹まとまってこられたら装備不十分の今の私には勝ち目があるだろうか・・・・・

「距離50メートルってとこかな」

私は携帯用の計測スコープを右目にあてつつ

頭をポリポリ掻きながら得策を考える。

「走って逃げ切れそうなんだけどなぁ〜」

推測だと逃げ切れる。が、万が一予定外の事態が起こったときは死がまっている。

確実な方法ではないが限りなく安全な策を思いついた。

上手い具合に共同団体らしき冒険者の団体がいる。

共同団体・・・気のあった冒険者同士複数で行動をともにしている

いわゆるチームである。

「よっしやっちゃおっかね」

私はその団体の目の前にストーンを放つ。

無論岩場の影からばれない様にクゥダフが仕掛けたと見せかける為に・・・

我ながらアクドイ方法だな。自分でもそう思う・・・でも死にたくないし。

「おっ引っかかった引っかかった」

団体はクゥダフに襲い掛かっている。

推測どおり彼らは共同団体だったみたい・・・

ひょっとすると私達のほうが馬鹿なんじゃ?とかつい思う・・・・

自分を含め馬鹿な団体さんを後にして私は近道を抜ける事に成功した。





バストゥーク商業区出口ようやく帰ってきた。

出口辺りは少々人も多い。

ここを待ち合わせに指定する人もいる。

現に5人程度はいるみたいである。

「そいつをよこしな。ショートカットのお嬢さん」

追いはぎか・・・

その中の一人の男が私のサックを指差し舌なめずりしている。見たとこ戦士かそこらか・・・

冒険者生活は裕福である。わずか一日で一般人の月給に等しい収入がある。

安定はしてはいないが食いっぱぐれる事はまず無い。

故にワーパー「働き者」と呼ばれる特別な冒険者もいる。

かくいう私もその一人なのだ。

「何寝ぼけたこと言ってるの?自分で取ってくりゃいじゃん。アイダーさん」

アイダー・・・冒険者から「怠け者」のレッテルを貼られた称号だ。

くすくすと笑い声が聞こえてくる。

「てっめぇ覚悟はできてるんだろうな」

男の顔がみるみるうちに真っ赤になる。

すでに鞘から剣を抜いてるし・・・

やっぱ怒ったか・・・ほんとのこといったんだけどなぁ・・・

「あんた達いい加減にしなよ」

割って入ってきたのが一人のタルタルだ。

好奇心旺盛な小人タルタル。大人でも私たちの腰あたりの背丈で愛くるしい顔立ちである。

ちょっと今出てこないでよ・・まずいよタルタルちゃん

「うるさいってめーは引っ込んでろ」

アイダーは左手の盾でタルタルを城門の壁に吹っ飛ばした。

タルタルは、打ち所が悪かったのか左足をおさえて悲痛な叫びを上げている。

続いてアイダーの放った太刀が私に飛んでくる・・・がしかし太刀が私の目の前で止まる。

「っくそってめぇ赤魔道師か」

パライズ・・黒魔法系麻痺呪文。タルタルが飛ばされる前に放ったが少し遅かったようだ。

私もちょっとムカついて来たぞっと。

「ミスラさん、これ持っててくれる?」

固まったアイダーをよそに近くにいたミスラに声をかけサックを渡す私。猫のような耳と尻尾の可愛らしい姿をしている。

ミスラ族・・・私達ヒュームの男性にもかなり人気がある。

「えっあっはい」

ミスラは私のサックの重さで転んでしまった。

「何これ重いぃー」

今日はさすがに採りすぎたかな?

さってと・・私はアイダーのほうに振り向き

「で?だったらどうする?」

私は剣を抜きアイダーに語りかける。

「女は犯すに決まってるだろ」

剣を構え直した。ちぇっ効果が切れたか・・・サンドバックにしてやろうと思ってたのに。しょうがない・・・

鞘から剣を抜きアイダーに切りつける・・が盾に弾かれる。

「剣で勝てるわけ無いだろ?お嬢さん?」

憎たらしい目つきでこちらを見下している。

「それはどうだろうねえ」

そう言いながら私は剣と盾を持ち替え構えなおす。

相手は右利きと踏んでの行動である。

「馬鹿か?てめーはショルダーもねぇくせに」

アイダーはそう言い放ち剣を振るう。

がきんっ鈍い金属音が響きわたる。剣を盾代わりに相手の太刀を受け止める。

そのまま右手に持った盾で相手の盾を弾き飛ばし10メートル前後辺りでぽとりと落ちる。

「すっすごい」

私の荷物を持ってもらってるミスラが驚きの声をあげた。

周りからも歓声が聞こえ始める。

「何ぃ」

アイダーは何が起こったかわかってないみたいらしい。

「両ききだとこういう芸当もできるんだよ〜」

そう言い放ち私は相手を蹴り飛ばし距離をとる。

盾を地面に置き右手を地面にそえる。

「大地よ我が剣となりて天空を裂け」

呪文と同時にアイダーの立っている地面から鋭い岩の塊が襲い掛かる。ストーン黒魔法系精霊術・・・

アイダーは私の術で串刺しになる予定だったが、剣に命中し破壊・・・外した?いやよけたか。

「覚えてやがれこの糞アマっ」

出ました悪党の名台詞、参りましたって事で解釈してよさそうだね。

アイダーはいちもくさんでその場を走り去っていった。

私は彼が使っていた盾を拾いいい考えが浮かびあがった。

「これ鍛冶屋でショルダーに加工してもらお」

我ながらナイスアイデアじゃん。

「はい、これお返しします」

自画自賛してる私にミスラから声がかかる。

「ありがとうね重かったでしょ?」

私はミスラにお礼を言う。

そして集まった野次馬を掻き分けて先ほど飛ばされたタルタルのところへ向かう。

「大丈夫?」

タルタルに声をかける。後でさっきのミスラも不安そうにしてる。

「さっきのネーちゃん?」

タルタルは私を恐る恐る見上る

私は目線をあわす為しゃがみ怪我が無いか伺うことにした。

勿論彼を治療する為に・・・・



「乾杯〜」

私たちはジョッキになみなみと注がれた麦芽酒で食事を満喫していた。

テーブルに置かれた食べきれない程の料理の数々。ミスラとタルタルそして私

普段めったなことでは他人とはかかわらないのだが今日は特別である。

負傷したタルタルの治療をした事とこのタルタルと冒険団を組んでいるミスラからのお礼・・・

そして先ほど撃退したアイダーが結果的にバストゥーク自衛団により束縛され国から謝礼が出た事をかねた

・・・いわゆるお祝いというやつだ。

「あんまり飲みすぎちゃだめですよ?ロッド?」

ミスラはタルタルにジョッキを取りあげようと必死になっている。

無理もない。あの小さな体で私たちと同じジョッキを抱え込んで飲んでいるのだから・・・

「いいじゃんショーテル。お祝いなんだしさぁ」

タルタルも必死でジョッキを奪われまいと抱え込んで離さない。

「レイピアさんもロッドにいってやってくださいよぅ〜」

ほとほと困り果ててるご様子・・

「いいんじゃない?ショーテルさん死にゃしないでしょ。」

私はローストチキンを片手にふりふり麦芽酒を一気に喉に流し込む。そしてチキンにかぶりつきながら

「ひょとして心配症?」

とショーテルに問う。勢いよくどんとジョッキテーブルに置き

「そうなんだよレイピアのネーちゃん、心配症なんだよショーテルって」

口を手でぬぐいながら羊肉にかぶりつくロッド。

「さっきだってあんなにひどい怪我したじゃない」

ロッドをにらみつけ

「もう死んじゃったのかと思ったじゃないですか」

ちょっと強めの口調でショーテルの説教が始まった。

正直私も治療できるか分からなかった。かなり派手に壁にブチ当てられたのだから。

「でもネーちゃんの治癒術すごいよね。おいら片足ちぎれかかってたのに」

ショーテルの説教から逃れようと考えたのか、私に話をふってくる

「そうですよね、私もあんなに凄いケアルは初めて見ましたよ」

ショーテルは目を輝かせてこちらを見つめている。

 「あれはね、治癒魔法の術の重複作用なんだよ。」

私はそう答えると二人は声をそろえて

「重複作用?」

と聞き返してきた。

重複作用・・・それは同じ魔法を同時に複数かさねて「かける」ことで

術の効力を増す方法である。しかし私はまだ二つしか重ねがけすることが出来ない。

魔法力の少ない魔道師が無茶な重複をすると精神崩壊することがある。

魔道師の中では

「三流魔道師は呆けるのが早い」

という言い伝えがあるが、こういう意味なのかもしれない。

とくに治癒術以外の魔法は重ねがけが困難であるが、彼らには話す必要が無いのでそっちは飛ばすことにする。

ロッドはシーフ。ショーテルはモンク・・・魔法には縁がないであろう。話も一段落着き、私は麦芽酒を一口。んーんまい!

「でもよかったねロッドちゃん大事に至らなくて」

そういいつつもう一口。幸福のひとときである。癒されるよねこの一杯!

「ちゃんはやめてよ。おいらこう見えても27なんだよ」

ロッドの言葉に思わず口の中の物を噴出す。

「タルタル族って年はとっても体形は変わらないんですよ。しらなかったんですか?」

ショーテルの言葉でさらに驚いた。体型が変わらないってもしかして?

「それって老けないって事?」

恐る恐るたずねてみる。

「そうなりますね。ただ寿命は私達とかわりませんけど」

ショーテルから詳しいことを聞いた。

タルタル族は生まれてからある一定期間成長するとそこから死ぬまで成長が止まり

脳以外は細胞分裂が一定だそうだ。要するに呆けてもおじいちゃんか青年か判断できない。

私はショーテルに一言、羨ましくないそれって話を持ちかけた。

「そうですね、死ぬまで若いままなんていいですよねぇ〜」

私とショーテルはロッドをみつめながら激しく羨ましがった。

こっちは必死こいてケアしてるっつうーのにまったく持って不公平だよ・・・神様!

「そういうネーちゃんは幾つなのさ?」

こんどはロッドが私に問いかけくる。

「ん?私は18だよ」

そう答えると今度はロッドが麦芽酒を噴出した。それも私の顔めがけて

「うわっきったな〜い」

そう答えながらハンカチで顔を拭く私。

「それってもしかして?うそでしょ?本当なんですか」

ショーテルも驚いてるようなんだけど・・・

「冒険者許可証取得可能年齢って確か」

ロッドがショーテルに話しかけている

「18ですねたしか」

ショーテルは驚いた表情で私の顔をまじまじと見つめる。

「なによぅ。なんかまずかったの?」

何かいけないことをしたのかな・・・少し焦る私

「ネーちゃんワーパーなんだろ?」

ロッドは確認を取るように聞き返す

「そうだよ許可証も持ってるよほら」

ロッドに私がワーパーである証明許可証を見せた

「本当ですね・・・ワーパーには冒険者に認定されてある程度名声が無いと取るのは

難しいって聞きましたけど」

ショーテルが私の許可証をまじまじ見ながら首をかしげている。

「あっそれね私試験受けてないんだシードでパスしたんだけど?」

「シード?特別認定ですって?いったいどういうことなんですか?」

とショーテルが一言。

「私の親父がも冒険者やっててさ、もうあっちの世界に逝っちゃったけどね」

「親父の娘だって事が分かったらすぐに認定されちゃった」

私はペロッと舌をだす。

「ねえネーちゃんのフルネームはなんていうの」

ロッドが聞いてきた。

「レイピア・チェイルメイン」

そう一言いったら二人とも口をそろえて

「まさかセイバー・チェイルメイン??」

あれっ、なんで親父の名前知ってるんでしょ?

「そうだけど?親父の名前何で知ってるの?」

そういうと二人とも椅子から立ち上がり

「それほんとうなのぉ〜」

酒場に割れんばかりの大声が響き渡った。



「それ人違いなんじゃない?」

私はハタハタと手の平をふりふり答えた。

セイバーチェイルメイン・・・今からさかのぼる事8年前

ジュノを約100体のクゥダフの大群が襲ってきたことがある。

その大群をたった一人で撃退した戦士がいた。

彼の振るう剣は一太刀で4体を仕留めることが出来たというつわもの。

そしてジュノを救い自らも朽ち果ててしまったという伝説の人物。

だが人違いだろう。同姓同名はよくある話。うちの親父とは比べようもない。

実際私の親父は只のワーパーだった。幼いときに母をなくし

親父とその妹、いわゆる叔母さんと生活していた。

親父は暇さえあればいつも私に剣術を教えてくれていた。

いつも筋がいいと褒めてくれるのが嬉しくて私は剣術に励んできた。

だが私が10歳の時信じられない出来事が起こってしまった。

一通の緊急報告書が我が家に届いた。

親父が罪も無い一般の人を殺めてしまった。法により処刑されたという内容だった・・・・・・・

当時の私には信じられなかった・・・・・・・・・

あんなに優しくて強かった親父が殺人を犯すなんて・・・

村のみんなも信じてはいなかった。・・・・・・

村の為に一生懸命だった親父・・・

親父が持って帰る財産で村が成り立っていたのだ・・・・・・

このままでは村が無くなってしまう・・・・・・・

私がワーパーに・・・・・父さんの代わりに・・・・

13の時に決心し、独学で魔法学・剣術を磨いた。

私が冒険者になるきっかけだった。

酒場を後にし、競売場入り口で三人で話を聞くことになった。

「じゃなぜシードで通ったんですか?」

ショーテルが不思議そうに首を傾げている。

ふと疑問点が浮かんできた。処刑された年と伝説の人物の死が一致していること。

親父の名前でシードに選ばれたこと。ジュノにいければすぐに分かるのだが・・・

今の私はそんな金も暇も無い。村の仕送りを止めることも出来ない。

ロッドがショーテルに何やら耳打している。

「あら、いい考えじゃないですか。ロッド」

「でしょ?おいらあったまいい」なにかいい考えでも浮かんだのか・・・

「私たちの団体でジュノに居る方がいますのでその方に頼んでみます」

ショーテルは耳をピコピコさせながらロッドを前にだす。

「でさその伝説のセイバー・チェイルメインの自画像持ってきてもらうのさ」

ロッドはパチンと指を鳴らす。

「いいの?そんなにしてもらって?」

私はすまなさそうな顔ををしていると、ロッドは

「お互い様でしょ?」

とウインクしてきた。

「それじゃ明日この場所に来てくださいね」

ショーテルはそういい残しロッドとモグハウスに帰っていく。

サヨナラの挨拶をすませた私は、今日収穫したアイテム類を全て競売場に出品し

帰宅することにした。

第二章

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